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「確認」というその言葉、使い方を要確認です

コンセプト、コンテンツ、ビジネスなど、いくつもの意味が重層的に重なっている外来語はいくつもあります。便利なのでつい使いがちですが、そこにつきまとう勘違いの危険。

便利だけど意味がばらつく言葉は、日本語にもいくつもあります。Google翻訳が今回読み取り損ねた言葉は、「確認」の2文字。

今回の原文は、weblioビジネス例文より、発注した品を受け取った確認メールの一節

本日、注文した品を受領いたしました。
内容を確認しましたが、特に問題ございませんでした。迅速な対応と配送に感謝いたします。
早速支払い手続きを済ませたいと思います。

これをGoogle翻訳で英訳した文章はこちら。

We received the order we ordered today.
I confirmed the contents, but there was no problem in particular. I appreciate prompt response and delivery.
I would like to finish payment procedure immediately.

出典元のページには英文の対訳もあるので、ぜひそちらもご確認ください。

それでは、以下から訳文を見ていきましょう。

the order we ordered

これは「注文した品」に対応する部分。orderが重なってとても不自然なので、ここは「received the order」か「received our order」にするのがいいでしょう。これで「注文を受け取った」という意味になります。

「注文の品」というニュアンスであれば、「shipment that we ordered」という言い方もありでしょう。「receive order」だと出荷された注文の品を受け取るだけではなく、出荷する側が注文を受けるという時にも使われるので、「注文の品」と言いたい場合は単に「order」ではなく「shipment(発送品、積み荷)」を使うと混乱がないかもしれません。

confirmed the contents

原文の「内容を確認」に相当する部分です。

日本語の「確認」という単語を英語の「confirm」と対応させる場合が多いですが、両者の意味の幅には差がある点に注意してください。日本語の「確認」は意味の広い言葉です。誰かの発言や事実関係が確かかどうか裏を取る意味で使われることもあれば、何かの状態をチェックしたり検査したりする意味でも使われます

このうち、「confirm」には前者の意味しかありません。この文章の場合、注文の品の中身に異常がないかチェックすることを指して「確認」という言葉を使ったのですから、他の英単語に置き換える必要があるのです。

出典ページの対訳では「examine」という単語が使われていますが、これは「検査する」という意味なので適切です。その他に「check」や「verify」などが使えるでしょう。

「Check」という単語を出したければ「確認」を「チェック」に置き換えれば出てきます。また、「検品」としても「inspect」の単語に訳されるので、これに置き換えてもいいでしょう。

would like to finish

これは原文の「済ませたいと思います」という部分に対応する訳です。語義を見れば誤訳ではないのですが、ここは「would like」を削るべきでしょう。

日本語の「~したいと思います」は、やりたいという願望を表す場合と、必ず実行するがそれを直接的に言うことを避ける場合の両方で使われうることに注意してください。英語で「would like to」を使うべき場合は前者だけで、後者の場合は「やります」と言い切ってしまって構わないのです。

この文章は発注の品を受け取って、これから支払い手続きを行う旨を伝えています。この場合は必ず支払わなければならないので、「やります」と断言するべきシチュエーションなのです。日本語の感覚で不用意に「would like to」と言ってしまうと、支払いができなくなるかもしれない理由があるのでは、と先方に勘ぐられてしまうかもしれません。

「確認」という、漢字たった2文字の言葉。わたしたちはあまり意識しないまま、いくつもの意味を使い分けて使っているものです。

日本人同士なら勘違いも起きないでしょうが、翻訳となるとこれは一大事。時々は、自分がどの意味でどんな言葉を使っているのか、じっくり振り返って確認してみるのもいいかもしれません。

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