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「ハンサム」を訳する機械翻訳の大きなミス

「イケメン」という言葉にすっかり取って代わられた感はありますが、ひと昔ふた昔まえには容姿がいい人を指すのに「ハンサム」という言葉が使われていました。

これは実は英語の「handsome」が語源。とはいえ、外来語の意味が元の単語と違うというのはままある話です。この単語についてはどうなのでしょうか?

この記事では、「handsome」の意味と、Google翻訳での和訳の傾向について見ていきます。

Handsomeの意味

見た目がよい、格好いい

「ハンサム」の語源であるだけに、この意味は鉄板でしょう。今でもわりと現役で使われているあたり日本語の「ハンサム」とはひと味違います。

見事な・巧みな

容姿に限らず、何か褒めるときにも使われます。この場合はそのままハンサムと訳することはできないので、「素晴らしい」「立派な」という訳が合うでしょうか。

しかしGoogle翻訳に「handsome」を訳させると大部分が「ハンサム」と訳される。細かいニュアンスはあまり区別されません。外来語にはよくあることですが、カタカナ語で定着した英単語はかなりの割合でカタカナ語に訳され、細かいニュアンスの差は無視されがちです。

「handsomely」と副詞になると「見事な・巧みな」というニュアンスの訳語になる場合が多くなります。こちらは逆に、「ハンサム」という言葉はほとんど出てきません。

Konev handed me the saddle and a handsomely carved Russian pistol.→Konevは私に鞍と手の込んだ彫刻されたロシアのピストルを渡した。

「pay」との組み合わせについて

「pay」(支払う)という動詞と合わさった場合、通常は「気前よく支払う」というニュアンスになります。ところがGoogle翻訳はこの場合でも「うまく」のニュアンスで訳すため、「支払額が多い」という点がわかりにくい訳になってしまいます。

Wade: Look, company wants either all of our properties, or none of our properties. They are paying us handsomely and they are paying us, to relocate.→見て、会社は私たちの財産のすべてを望んでいるか、私たちの財産のいずれも望んでいません。 彼らは私達にすてきな支払いをしており、移転するために私たちに支払っています。

「Pay handsomely」という表現は俗語・口語的な文脈ではよく見かけられます。そこの和訳が甘いというのは少し惜しいところ。

総じて「handsome」という単語は、文脈とのかみ合わせを考慮すると、あまりGoogle翻訳で精度の高い訳を出せる単語ではなさそうです。

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