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カテゴリー: 引用

Microsoft翻訳は「play」を「再生」と訳しがちなのか

よく知られている言葉だからといって、翻訳が簡単とも限りません。 「play」という単語は複数の意味を持つ多義語であり、今回Microsoft翻訳は見事につまずいたわけですが、その誤訳のやり方は、訳文作成のステップが透けて見えるような興味深いものでした。

「~ing」という表現の、気をつけるべき用法にかかったGoogle翻訳

「disappointing」や「interesting」といった英語の形容詞は、元々動詞から派生してできた言葉です。動詞が現在形となることで「~するものである」というような形容詞として機能するという英語の文法規則が見て取れます。 しかし一般的に見る単語ならまだしも、形容詞の形で使われる例が少ない動詞がこのような用法をされている場合は少し戸惑ってしまいます。Google翻訳でさえそれは免れないよう 続きを読む

飛行機は限りなくUFOに近い?Google翻訳の謎基準を分析

もしも空飛ぶ円盤、いわゆるUFOと飛行機を混同してしまったなら、航空業界から軍事、宇宙観測、果てはオカルト研究や陰謀論まで何もかもごちゃ混ぜの大混乱に陥るに違いありません。 今のところそのような事態は起きていません。Google翻訳のウインドウ上を除いては。

Google翻訳が拾い損ねた「so that」の意味とは?

最初はとっつきづらくても、馴染めば便利に使えるとわかる表現というものがあります。私にとっては「~のために」のように目的を表す「so that」がそれでした。 しかし馴染んだ表現こそ要注意。目的を表す意味で使われることが多い「so that」には、他の意味もいくつかあって、訳する際には注意すべき場面があります。 今回は、そのようなケースを取り扱ってみましょう。

為政者はどう転んでも「よいもの」?老荘思想を読む機械翻訳

中国古典は少しずつでも読んでみるとおもしろいものですが、私は中国語が読めません。なので日本語訳を頼る必要があるのですが、英語圏の人も状況は同じはず。 中国古典はどのような英訳文になるか?それを機械翻訳にかけると何が出てくるか? 『老子』を片手に、たいへん奇妙な読書をやってみました。 今回の原文は『老子』第十七章より、よき君主のありようについて語った一節です。出典はWikiquoteより。 A le 続きを読む

原文がミスだらけ!そんな時、機械翻訳はどうするのか?

多少言葉遣いが間違っていても、読めばなんとなく意味はわかる、ということはままあることです。人間であればそうですが、では、多少めちゃくちゃな文章を機械翻訳に読ませるとどうなるか? どうやら短い文章であれば、文法ミスに惑わされず大意を掴むことができるようです。

言外に平和を訴えるのは人間だけなのか

海や月はひとつしかなくとも、月の満ち欠けや海の荒れ模様などは時々刻々と変わっていきます。世界のありかたもまた同じ。移り変わっていくもので、そのありように正解というものはありません。 「a」と「the」の使い方ひとつで精妙に表現できるこのニュアンス。しかし機械翻訳にはまだ少し難しいようです。

忙しい年の瀬の話題に、機械翻訳もうっかりミス

星夜のもとで子ども達の笑顔きらめくクリスマスシーズン。けれどヨーロッパの一部ではサンタに加え、悪い子をムチで打って性根をたたき直す恐ろしい怪物もやってくるという言い伝えがあります。 サンタとタッグでやってくる、その名も怪物クランプス。クランプスについて書かれたことを訳してみた今回の訳文、クランプスのムチが唸りそうなできばえです。

SF小説の大家があばく、機械翻訳の弱点

日本語は主語を省略する場合が多い言葉です。日本人が日常の日本語を読むぶんには問題ないですが、英語に訳すとなるとひと苦労。これは誰の行動か、誰の発言か、省略された主語を補って訳文を書く必要があります。 英語から日本語にする場合は違うのかと問われれば、そうとも言い切れません。SF作家の大家アーサー・C・クラークが残した言葉の訳文からは、省略表現という機械翻訳の弱点が見えてきます。