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「下」の漢字に引っ張られる「下馬評」の英訳

つい先日のゴールデングローブ賞のニュースでふと目に留まった「下馬評」の三文字。濁点続きでなんとなく品のない響きながらも妙に憎めない語感で、地味に好きな言葉のひとつです。

そういえば最近見ていないなと思った直後に気になったのは、これ、Google翻訳で訳せるの?という疑問(いつものこと)。というわけで今回の記事では、「下馬評」の英訳を取り扱います。

下馬評の意味

大辞林 第三版を引くと

(下宿先で主人を待ちながら、供の者が交わす評判の意)
直接関係のない人たちがするうわさ、評判など

という意味で紹介されており、つまりはうわさや風評のこと

英語では「うわさ」を意味する「rumor」だとか

I think that rumor is true.
このは本当だと思う。

一般的な意見や世論を意味する「popular opinion」がこれに相当します。

Contrary to popular opinion beauty is not in the eye of the beholder.
世論とは逆に 美とは見る人によって 違う物ではない

とはいえGoogle翻訳にかけても、なかなかこの通りの訳語は出てくれません。 結果はまちまちですが、比較的多く見られたのは「downcomer review」という訳語。

下馬評では巨人有利と報道されていた。
In the specialty magazine of the theater, there was already a popular opinion.

「downcomer」とはボイラーの部品である「降水管」の意味。本来の「下馬評」とはかすりもしない言葉です。 漢字の「下」が入っていることから「down」となるのは想像がつくものの、よりにもよってニッチな専門用語が出てきました。

出典: YAKU-TIK

「rumor」や「popular opinion」も出てくるには出てくるのですが、確率はけして高くないため、「下馬評」を英訳させるときは「うわさ」などのシンプルな言葉に置き換えるのがよいでしょう

下馬評では、スペインはブラジルと並ぶ金メダル候補である。
In the rumors, Spain is a gold medal candidate that is in line with Brazil.

ただ、「下馬評通り」という流れで使う場合は、比較的高い確率で「as expected」という訳文が生成されます。これは「予想通り」という意味で大方同じ意味になるので、この使い方であればある程度英訳は信頼できます。

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