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月: 2018年1月

SNS

短くて密度の高い報道文は、少し補ってやらないとGoogle翻訳には難しい

仮想通貨の保有者の間で激震が走った、コインチェックの仮想通貨盗難事件。記者会見現場からはツイッターでリアルタイムな情報が入ってくるなど、事件の発端からニュースの拡散までが高度なテクノロジー社会を象徴するような事件です。 現場からの速報は簡潔が一番。そうした言葉たちを機械翻訳はどこまで理解できるのか、今回はビジネスインサイダー誌のツイートを元に調べてみます。

「コロン」の記号の意味、どう書き直せば機械翻訳は読み取ってくれる?

変化の激しい時代と言われる昨今。しかし60年ほど前に行われたケネディ大統領の大統領候補指名受託演説では変化と未来が強調されており、いつの時代にもそれなりの変化を人々が感じ取っていたことがうかがえます。 翻訳のやり方も変わりつつあります。今後重要性を増していくだろう機械翻訳は、変化について語る文章をどう読み取るのでしょう?

「こたび誠にご。」――これは噂の「AI語」なのか?

死に対する姿勢は文化によってさまざま。場所によっては死を生きる苦しみからの解放ととらえ、笑いながら葬儀を行う文化もあるのだとか。 本記事で扱うのは、いわゆる常識的なお悔やみの言葉。しかしGoogle翻訳が読み取ったのは、日本語で書かれた日本語ならぬ言葉、「Google語」と言っていいような言葉でした。

要求するという「require」の言い換えはどう考えを進めるべきか

「要求する」「必要とする」という意味で頻出する「require」。主語がアクティブに何かを欲するような印象の言葉で、意味はわかっても日本語に落とし込むのは難しい場合もある悩ましい単語です。 これを訳すにはどう考えればいいのか、どのような言葉が入りうるか、今回の記事で少し考察してみましょう。

為政者はどう転んでも「よいもの」?老荘思想を読む機械翻訳

中国古典は少しずつでも読んでみるとおもしろいものですが、私は中国語が読めません。なので日本語訳を頼る必要があるのですが、英語圏の人も状況は同じはず。 中国古典はどのような英訳文になるか?それを機械翻訳にかけると何が出てくるか? 『老子』を片手に、たいへん奇妙な読書をやってみました。 今回の原文は『老子』第十七章より、よき君主のありようについて語った一節です。出典はWikiquoteより。 A le 続きを読む

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「be」は「ある」か「なる」か? 使い分けるべきタイミングに注意

世にある、世にあらぬ、それが疑問ぢゃ――『ハムレット』坪内逍遙1933年改訳版。 英語の「be」という動詞は、「ある」「いる」または「である」という、現在について存在を指し示す訳語にするのが普通です。 しかしその限りではないことも。存在について表現する翻訳の妙味を、機械翻訳が出せるのはいつの日か。

「確認」というその言葉、使い方を要確認です

コンセプト、コンテンツ、ビジネスなど、いくつもの意味が重層的に重なっている外来語はいくつもあります。便利なのでつい使いがちですが、そこにつきまとう勘違いの危険。 便利だけど意味がばらつく言葉は、日本語にもいくつもあります。Google翻訳が今回読み取り損ねた言葉は、「確認」の2文字。

数学的記号を翻訳できるか?「counterpart」の訳はややこしい

ハリウッド版ゴジラ、インド版ハットリくんなど、場所が変わって制作された創作物にはどれがどこで作られたか、誰が作ったかわかりやすくなるよう、便宜的に「~版」と呼ばれることがあります。 この「~版」という言い方、英語で言えば「counterpart」。 かなかややこしいこの概念、機械翻訳はどう読み取るのでしょう。

Google翻訳からの質問――「ビジネス」ってなんだ?

政治やビジネスなど、重層的にさまざまな意味を含む言葉は扱いが難しいもの。ニュアンスの解釈が食い違えば、話がひどくこじれる場合があります。 もちろん、翻訳の際にも注意を払う必要があります。どの言葉を当てはめるか、どの意味にフォーカスするかの意思決定は、まだ機械翻訳には荷が重いようす。